50才を過ぎた夫婦が無職となり、早くも5ヶ月が過ぎようとしています。
することはたくさんあるので、暇だと感じることはあまりないのですが、束縛がない分自由な忙しさです。現在は専ら庭づくりに励んでいるのですが、暑かったりお出かけしたいな~と思ったときは自由に予定変更です。
自由人の特権ですね。
さて、私たち夫婦がこの歳で早期リタイアした理由の1つに、子どもの大学卒業があります。
子どもが学生時代は年に2回の学費の納入や諸経費に追われ貯金は減る一方です。
我が家には3人の子どもがいますが、3人とも学生という時期が2年間ありました。
おまけに3人とも県外でアパート暮らし!
今思うと『よくやったな!』と自分でも感心するくらいです。
このご時世子どもの教育費ってどれくらいかかるのでしょう?
日本政策金融公庫の調べによると、平成27年度の高校入学から大学卒業までかかる費用は子ども1人当たり899.4万円で、前年度から20万円増加しています。
私立か国公立か・・
自宅かアパートか・・
などでも金額に大きな差が出てきますよね。
そこで、我が家の子どもにどれくらいかかったのかをまとめてみました。
☆国立大学6年間の場合
・入試のための費用
願書代や入試代。試験のための宿泊費や交通費/1人。
合格発表のための交通費/2人など。
69,660円
・入学金と同窓会費など
282,840円+10,880円=293,720円
・新生活を始めるための費用
アパートの初期費用や生活用品。教科書代など。
410,478円
ここまでですでに773,858円かかってます。
そこ1ヶ月でこれだけにお金が必要になるのです。
・学費
毎年2回4月と10月の納入します。
我が家の場合初年度が267,900円+267,900=535,800円
年度によって微妙に金額は変わっていたと思うのですが、単純にこれを6年間で計算すると
535,800×6年間=3,214,800円
・アパート代
我が家は生活費として仕送りしない代わりにアパート代を払っていました。
52,000円×12ヶ月×6年間=3,744,000円(えっ!こんなに払ってたんだ!)
トータルすると7,732,658円です。
2年目以降の教科書代や模試代などは入っていないので実際は更に高くなります。
(教科書代や模試代って意外と高いんですよね!)
(My家計簿より)
☆生活費は奨学金とバイトで!
アパート代は払っていましたが、その代わり生活費としては仕送りしていなかったので、バイトと奨学金でまかなってもらいました。
しかし、結構厳しかったようでかなり切り詰めた生活を送っていましたね。
でも、これって金銭感覚を身に着けるにはいい機会だと思います。
無駄をなくしてスマートな生活を送るための練習期間です。
我が家の場合、大学6年間で7,732,658円+α
これに高校の3年間分をプラスすると、上記の調査結果899.4万円/人から見ても、だいたい平均的と言えるのではないでしょうか。
でも、これは平均であって幅は大きいと思います。
まず私立か国立かで大きく変わります。(国立でも高いと思うのに・・)
自宅生かアパート暮らしか。
何年大学に行くのか。
様々な要素で金額は大きく変わってくると思いますが、大学時代は百万単位で変動があるということです。
年収200万円以上400万円未満の家庭では、年収の約1/3を教育費が占めています(日本政策金融公庫)
子どもを産み育てることがいかに大変かということに繋がりますね。
2016年の出世率は1.44です。
1991年から増減を繰り返しながら少しずつ減ってきています。
働く女性が増えてきて、育児と仕事の両立が難しいというのが出生率低下の原因のひとつですが、この莫大な教育費用もまた原因のひとつではないでしょうか。
日本もいっそのことフランスのように国立大学学費無料ってならないものでしょうか。
その分に税金を使ってもらえるんだったら、少々高くても納得いくような気がします。
家庭の経済状況なんて関係なし!大学に行きたかったら誰でも行ける!(学力は大事なので努力は必要ですが・・)
そんな時代がくればいいなぁ~
この教育費から開放された今年の3月。
これを機に夫婦で仕事を辞め、今度は自分たちの人生のために何かをやろうと思っているところです。