肉じゃがと言えば、日本の家庭料理の定番ですよね。
ジャガイモやにんじんなどの定番野菜と、砂糖や醤油といったこれまた定番調味料でお手軽かつおいしい!しかも栄養価の高い一品です。
スーパーの惣菜コーナーでもよく見かけるし、お弁当コーナーにも肉じゃが弁当は定番ですよね。
手軽さから、小学校や中学校で調理実習のメニューになることも多いのではないでしょうか。
この和食の定番肉じゃがには意外なエピソードがあるようです♪
☆肉じゃがはどうやって広まったの?
肉じゃがを日本に広めたのは東郷平八郎だと言われています。
東郷平八郎は日本の幕末から明治時代の薩摩藩士、軍人でした。
日露戦争の日本海海戦で連合艦隊はバルチック艦隊を壊滅させました。これを指揮していたのが、東郷平八郎です。これにより国内外から賞賛を受けるようになり「東洋のネルソン」と呼ばれるようになりました。
東郷平八郎は明治4年から11年までの7年間、海軍仕官としてイギリスのポーツマスに留学しています。このときに食べたビーフシチューの味が忘れられず、帰国後に料理長に命じて作らせたのが「肉じゃが」の始まりと言われています。
東郷は帰国後、呉鎮守府参謀長や海軍大学校長、佐世保鎮守府司令長官、常備艦隊司令長官、舞鶴鎮守府初代司令長官などを歴任したあとに、日露戦争のために編成された連合艦隊司令長官となり日本海海戦に臨みました。
東郷は舞鶴に赴任した際、長年思い続けたビーフシチューを料理長に命じて作らせました。しかし、当時の舞鶴には英国のようなワインやバターなどの調味料はなく、料理長は醤油・砂糖・ごま油で味付けをして作りました。できあがった食べ物はビーフシチューとは全くの別物でしたが、食べたらとてもおいしかったそうです。しかも、それを食べた水兵たちはぐんぐん元気になっていきました。冷蔵庫などの貯蔵技術のない当時は、長い航海の間はビタミン不足に陥りやすく、脚気などで倒れる水兵が少なくありませんでした。おいしくて栄養価の高い肉じゃがは、軍艦での食事として全国に広まり、やがて各家庭に広まっていきました。当時は「甘煮」と呼ばれていました。
(参考資料 舞鶴赤レンガパーク)
帰国後の東郷の赴任先にもあるように、広島県の呉市も「肉じゃが発祥の地」説があるようですが、真相は定かではありません。
☆旧海軍厨業管理教科書「甘煮」
(肉じゃがの作り方)
当時のレシピをご紹介します
材料:生牛肉 蒟蒻 馬鈴薯 玉葱 胡麻油 砂糖 醤油
作り方 1. 油入れ送気
2. 3分後生牛肉入れ
3. 7分後砂糖入れ
4. 10分後醤油入れ
5. 14分後蒟蒻、馬鈴薯入れ
6. 31分後玉葱入れ
7. 34分後終了
注意 1. 醤油を早く入れると醤油臭く味を悪くすることがある
2. 計35分と見積もれば十分である。
以上、肉じゃが発祥についてでした。
どこが発祥の地であろうと、おいしい肉じゃがが日本の家庭に広まったのは実にありがたいことです。みなさんおいしくいただきましょう♪
☆~おまけ~☆
煮物って大量に作るせいか、2,3日食べ続けたりすることって結構ありますよね。
そんなとき我が家は、ちょっとアレンジしてます。
・あまり物の肉じゃがとスライスチーズ(ピザ用チーズ)を一緒に春巻きの皮で巻く
・油でこんがり揚げる
絶品です!
肉じゃがの変わりにかぼちゃの煮物とかもチーズと合いますね♪
小さい子どもさんも大好きだと思います。おやつにもなりますし・・♪
是非お試しあれv(^^)