夏休みの宿題で、親子で頭を悩ませるのが『自由研究』ではないでしょうか。
学校によっては、自由研究はするもしないも自由というところもあるようですが、それでも私の周りの、小学生の子どもさんを持つお母さんたちからは「自由研究何しよう~~」という、半分悲鳴とも言えるような言葉をよく耳にします。
親御さんも必死のようです。
実際、お父さんお母さんたちが主になって取り組んだものを、子どもさんはただ学校に提出するだけ・・というケースも無きにしも非ず。
学校の先生たちもお見通しで「お父さんよくがんばったね~」と思わず口にされることも・・
それだけ『自由研究』とは大変なものなのでしょう・・・か?
☆自由研究ってどうしてみんな毛嫌いするんでしょう
そもそも自由研究って自由だから厄介なんですよね。
何をしてもOKだから、逆に的が定まらない!
「これをしようかな~」「あれもいいな~」「こんなのもおもしろそうだな~」
などなど、いろいろありすぎて、結果何をしていいかわからない。
時間だけが過ぎていき、夏休みも残りわずか。
仕方なくお父さんが助っ人で登場!
新学期開始ギリギリまで親子で研究・・・といったところでしょうか。
実は自由研究って自由だからおもしろいんですよね。
☆子どもの自由な発想が生かされる
子どもの発想力は大人の比ではありません。
日常でも、子どもの発言にびっくりしたり大笑いしたり、なるほど~~と感心したり、大人の思考の範疇を超えています。そんな子どもならではの発想を自由研究に活かせないものでしょうか?
我が家はこれで受賞しました!
我が家の子どもたちも小学生のとき、夏休みの宿題で『自由研究』がありました。
私たち親も嫌いではなかったので、この季節はよく話題にあがっていたような気がします。でも・・決してやる気満々の子どもではありませんので・・・
我が家の自由研究のテーマ選びは・・
1.大変ではないこと(大変だと長続きしないため)
2.お金をかけすぎないこと(お金をかければいいってもんじゃない!それに、材料代高かったのに完成せず・・だったら怒りが込み上げますもんね)
この2点を念頭におきながらテーマ選び。
親も自分の意見を聞いてもらいたくて、ちょこちょこ横から口出し。
決してやる気満々の子どもではありません!
☆娘の場合
娘が小学校1年生のときに、現在の場所に引っ越しました。
大草原の小さな家のインガルス一家に憧れて始めた田舎暮らし。
敷地面積約700坪の中に、ちょっとした林があり、その隣にぽつんと25坪の小さな家が建っています。ちょっと油断すると庭には草が生い茂り、文字通り大草原の小さな家になるのです。
そんな環境ですから、鳥の鳴き声は聞こえるし、虫取りもできるし、たぬきやきつねだって出てきます。
引っ越してきた最初の夏、朝夕に甲高い声で鳴くものがありました。今まで馴染みがなかった鳴き声だったので、最初は鳥かと思っていましたが、なんとヒグラシ(セミ)だったのです。
毎年夏になると鳴き始め、朝夕存在感をアピールしてきます。
どうして朝夕なんだろうね~
気温が関係してるのかな~
などなど、親子で話していたのですが、それが数年後の自由研究の題材になりました。
ヒグラシの鳴き始める時間と気温の関係をしらべてみよう!
準備物:温度計のみ。
研究内容:毎日(夕方のみ)ヒグラシが鳴き始めた時間と気温をチェック
期間:2週間
これだけです。
毎日の気温チェックは、記録まで入れても2~3分ですみます。全然大変ではないので、親の手を借りる必要もありません。
簡単だったにも関わらず、研究結果は「なるほどぉ~」と納得です。(研究結果は割愛)
☆息子の場合
当時、家庭菜園をしていて、畑の脇に手作りの生ごみ処理のコンポストを置いていました。
残飯が土になり、その土で野菜を育て、食べる。そして残飯はまた土に戻す。
自然界のなせる技ですね。
ミミズが生ごみを食べて土に戻してくれることは知られていること。
このコンポストをミミズでやってみようということになりました!
ミミズをつかった生ごみ処理!
準備物:ミミズ10匹ほど・バケツ・お茶碗1杯分の野菜くず・土
学校にミミズがいっぱいいるところがあるとのことで、息子がバケツを持って捕りにいきました。
(最近はミミズコンポストなるものがあって、ミミズを使って生ごみ処理をしているようですが、それに使われているのはシマミミズ。我が家の研究が成功したところをみると、あれはシマミミズだったのでしょうか・・・)
研究内容:ミミズと土を入れたバケツに、お茶碗1杯分の生ごみを入れる。
1日1回時間を決めて混ぜる。
混ぜるときに生ごみの状態を撮影し、変化をみていく。
研究期間:2週間ほど
これだけです。
研究期間の約2週間というのは、最初から決めていたわけではなく、生ごみがなくなるまでの期間です。研究結果は「ミミズさんよくがんばりました!」といったところでしょうか。
どちらも、非常に簡単で、材料費もかかっていません。
そして、簡単な割にはおもしろい結果がでました。
この2作品は、学校代表として県のコンクールに出品され、見事入賞しました。
もうすぐ夏休みに入ります。
親子で身の回りの疑問を見つけて、自由研究のテーマにしてみてはいかがでしょう。